超高圧電子顕微鏡は、生体の微細構造と機能とのかかわりの解明のためにも
利用されている。
超高圧電子顕微鏡3次元トモグラフィー観察法は、電子顕微鏡による微細な構造
情報と微細な構造情報と光学顕微鏡観察による動的な形態や物質情報の理解を
つなぐ大切な役割を果たすと考えられる。
脳神経細胞樹状突起棘構造を、神経障害を持つマウスと野生種コントロール
マウスを比較した。また、巨大シナプス複合体(それぞれのサイズは 0.05〜10μm)
の
小脳糸球(100〜300μm3) を3次元立体構築し神経顆粒細胞樹状突起終末像を
コンピューター解析し、糸状全体構造の解明を行った。
3次元トモグラフィー観察のデータを
コンピューター処理し立体構築した結果。
神経障害マウスの脳神経細胞樹状突起棘構造
a: UHVEM 像
b,c: 3D 構築像
形態:アクチンとの局在との関係が認められた。
形状:ダブル型、糸状型など多種類に分類できた。
スパインの微細構造が確認できた。
ラット小脳顆粒細胞樹状突起終末の UHVEM 像
今回初めて、巨大で複雑に立体構成されている
糸球状末端を直接観察することが出来た。
ラット小脳顆粒細胞樹状突起終末の
ステレオ立体構造