共同研究・研究支援活動

超顕微科学研究拠点事業(終了)

(設置期間:2016年4月から2022年3月までの6年間)

准教授 佐藤 和久
助教(兼) 市川 修平
招へい教授 森 博太郎
招へい研究員 市川 聡(~2021.10.31)
招へい研究員 梶村 直子(~2021.10.31)

超高圧電子顕微鏡法を軸足とし放射光プローブ分析法を有機的に結びつけ、電顕法単独の解析を超越した極微構造解析による超顕微科学を推進する連携ネットワーク体制を形成する。

目的は、超高圧電顕を中心とした電子顕微鏡による極微構造解析に関する共同研究の推進、超高圧電顕だけでは十分な課題解決が得られない学術領域における放射光プローブによる分析法を併用した共同研究の展開、物質・材料科学から医学・生物学にいたるまでの広範な学術領域の研究ネットワークを形成する体制の構築、異なる種類の大型設備を有機的に結びつけた研究手法と異なる学術領域における共同研究の協奏的展開による分野横断的取り組み、異分野融合を目指した新学術領域を創成する立体的な取り組み等を行うことである。

目的達成に向けて、阪大超高圧電顕センターを中心として連携する4つの研究施設から構成し、阪大の300万ボルト超高圧電顕と物質・生命科学超高圧電顕、九大の3次元ナノ超構造多元解析超高圧電顕、生理研の医学・生物学専用超高圧電顕および周辺装置群に加えて、佐賀大のシンクロトロン光応用研究センター内ナノスケール表面・界面ダイナミクスビームライン等の大型研究設備を利用した共同研究を実施する。阪大が異なる分野の学術研究ならびに異なる種類の大型設備におけるハブ機関となって研究ネットワークを構築し、異なる研究手法と学術領域において、学理の探求における協奏効果の具現化を推進する。また、分野横断的な共同研究の取り組みによって学術的シナジー効果を創出し、コラボレーティブ・イノベーションを展開する。さらに、若手研究者ならびに各研究機関の電子顕微鏡応用研究者と放射光応用研究者の相互交流により、最先端研究成果を学ぶ場を提供し、ユニークな発想をもてる次世代の研究者を育成する。産業技術課題解決や革新技術創成を通じた社会貢献などが期待できる。